『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第5回 「今、この人をお慕いしたい。」 2013年1月15日

 去年の暮れに、有田泰而さんという方の「First Born」という展示を、竹芝にあるGallery 916で見てきた。

 ここは、写真家の上田義彦さんがキュレーターをつとめる、別格に格好のいい本格派のギャラリーなのだが、有田泰而さんは、上田さんのお師匠さんだった方なのだそうだ。

 今回の展示に際して上田さんは有田さんのネガを、今自分が持つ最高の技術で焼き直した、というのをほぼ日刊糸井新聞のインタビュー記事で読み、興味がわいたので見にいくことにしたのだ。この焼き直しに関するインタビューは、震えるほど凄みのあるものだったので、それを伝えるのは僕には難しい。ぜひ記事の方で読んでもらいたい。そして、ぼくは、この記事を読んで、いっぺんに上田さんの事が大好きになってしまった事を、ここで突然、堂々と告白してしまうのだ。

 インタビュー記事の語り口から伝わってくる上田さんは、畏怖の念を抱くくらいシャープで、かと思うと、瞬間的に噴出する高密度の情熱もあわせ持ち、それでいて、常に遠い未来を見つめたままのような泰然とした佇まいで、まったくなんて魅力的なんだ、と僕は思った。


 元は倉庫か、スタジオかというような、広い白壁のギャラリーをぐるりとまわって作品を見た。カラー、モノクロともに、中間の色の層というか、幅というか、粒子というか、とにかくその辺りに世界が広がっていて、引き込まれる。とにかく美しいのだ。あいまいな美しさなのだ。懐かしい美しさなのだ。ちがうな、やっぱりとにかく美しいのだ。

 そういえば、この日はこんなことがあった。行きのエレベーターでも、帰りのエレベーターでも、偶然上田さんと乗り合わせたのだ。

 もちろん、面識があるわけではないのでお声をかけるのは控えたが、インタビュー記事から受けた真摯で凍りつく様な空気間と、それでいて、どこか飄々とした風のような雰囲気と、双方を纏ったていて、「あぁ、本物の写真家とは、かくあるものなのだなぁ」と圧倒され、僕は、ますます本格的にファンになってしまったのであった。


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by nagamineshunya | 2013-01-15 16:44 | 箱根板橋日記