『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第17回 「高校球児とパートのおばちゃん」 2013年4月9日

  朝、台所で洗いものをしながらラジオを聞いていたら、オジサンDJが「例えば高校球児がグラウンドから出る時に、グラウンドに向かって一礼したりするような、そういう事を、きちんと出来ないヤツはダメだと思う。」と、世の中に向かって実にオジサンらしく吠えていた。

 ふむ、実際冷静に考えると、グラウンドにお辞儀して何の意味があるのだろうと思ってしまうが、僕もオジサンなので、このオジサンDJの気持ちはなんとなくわかる。しかし、それでふと思い出した事がある。

 それはスーパーで買い物をしていた時の事である。

 パートのおばさんが僕の前を足早に横切って行き、バックヤードへの両開きの扉の前でクルッ、とこちらへ向き直り、サッとお辞儀をしたのだ。クルッ、サッ、である。

 僕は一瞬なにをしているのかわからなかったが、ようはそれはさっきの話の高校球児のそれにそっくりなのだ。

 これは一体なんなんだろう、と思いましたね。パートのおばちゃん達にとってのスーパーの売り場は、球児達の神聖なグラウンドと一緒だ、という経営者の独創的な理念なのだろうか。または、「売り場にお辞儀をすることは、お客様へお辞儀をするのと一緒である」みたいな、独特すぎる接客哲学でもあるのだろうか。

 どちらにしても、あれはちょっとおかしいよね。やってる方も、「忙しいのにめんどくさ」という感じで、いかにも機械的にこなしているし、こちらもそんなタイミングでお辞儀なんかされても別になんとも思わない。売り場の外に出る度にいちいちこれをやらなければいけないのだから、作業効率的に考えてもまったくいいことなしである。

 それに、ぼくなどは自分の親ほどの年の人にクルッ、サッ、てやられたりすると、逆にすごく申しわけない気持ちになって、こういうのは根本的になにかが狂ってる、と思ってしまいますね、はい。

 あれを見て、「ふむ、このスーパーマーケットは教育が行き届いていてヨロシイ」なんて、いちいちエラそうに思う客なんかいるんだろうか。いや、むしろそんなヤツのご機嫌を取る必要はないのだ。

 あーいう、誰のためにもならない過剰なサービスや決まり事を作るのが日本人は得意な気がする。

 洗練された礼儀作法や、高いホスピタリティは世界に誇れるレベルだと思うが、もう少し合理的に考えてもいいんでないかい、と思う出来事のひとつであった。  

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by nagamineshunya | 2013-04-09 22:08 | 箱根板橋日記