『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第30回 「とりとめもなく、30回」 2013年7月9日

 ブログを書くようになって、三年以上が経った。

 最初は、独立をして仕事のない暇な時間と、それに比例してつのる焦燥感を忘れるために、まずは何か外へ向けて発信して自分たちを知ってもらえることをやっていこうというビジネス的な理由で書きはじめた。

 コンテンツとしてはその頃は「食」が圧倒的に人気だったので、内容はその頃新刊がでるのを心待ちにしていた、いしいしんじさんの「ごはん日記」をベースに、敬愛する椎名誠さんの週刊文春での連載「赤マントシリーズ」のエッセンスを混ぜたような感じ、写真はマガジンハウス社の雑誌「クウネル」風と、ようは自分の好きな物を混ぜこぜにした感じでやってみようと思ったのであった。

 その日の出来事と、ごはんの献立、ごはんの写真、たまにその他の写真、という風に内容を決め、忙しくて更新が滞ってためてしまっても、とにかく毎日一年間は、一日の抜けもなく記事を書くという目標を自分に課した。その代わり文字数は自由にして、献立と写真だけでもOKなど、少し手を抜けるようにした。

 名前は、当時タニタの社員食堂が火付け役となって、色々な会社の社員食堂が注目されていた事から、自分たちの食事だって夫婦ふたりの家庭内制手工業的超々零細企業だけど、仕事の合間に食べているのだから、うちの食卓を社食と言ってしまってもいいじゃないか!だめかな、いいよね?どーせだれも読んでないし、となかばヤケクソ気味に『デザインこねこの社員食堂』と名付けた。

 スーパーのお惣菜や、デリバリーピザなど買ったものはのせないけど、飲みにいった時等は良くつまみの写真を撮ってのせていた。

 ぼくは大抵小田原の個人店の居酒屋に行く事が多かったので、そういうお店の情報というのは当時ネット上にもあまりなく、その手の店の愛好家の中では、影で割と重宝されていたようだ。自分の文章目当てではないのが不本意だが、それでもブログを訪れてくれる人が増えたのだから、これは当初のビジネス的な目的からいえば成功したと言える。

 しかし、この「毎日」というのは中々キツく、一年間はなんとか続けたものの、もともと行動範囲が狭いだけに徐々に身動きが取れないような感覚に陥り、震災直後の休載(書いてはいたが、アップは控えていた。後にまとめて掲載)などを経て、『続・デザインこねこの社員食堂』と名前を変えて、結局アップする事がある時だけの取れ高制にしてしまった。

 そうして少し楽になったものの、そうすると元々がバカに出来ているので、今度はすぐに物足りなくなって来て、椎名さんの赤マントシリーズ的な、ブログとしては結構まとまった量の文と、ペン画のイラストを組みあわせたコラムを週刊であげるという『魚の煙が目にしみる…』というのを試みたが、これは中々大変で3回程度で投げ出してしまった。

 そうだ、思い出した。いつ頃やっていたか忘れたが、『Hot Rat』という、好きな音楽のユーチューブの動画をひたすら貼り付けるという、今になると一体なにがしたかったのかも思い出せないブログもやっていた。

 それから、アマゾンのマイ・ページと連動させて買って良かったモノのレビューブログなどもやってみたが、これも十回程度でやめてしまった。

 そうこうしているうちに、『続・デザインこねこの社員食堂』もやめてしまい、今度は『続々・デザインこねこの社員食堂』というのを、今度はタンブラーに舞台を移し、ツイッターやフェイスブックとインスタグラムで連動させて、リアルタイムに更新していくという(この辺、わかる人にはわかりますね)、「一見カッコよさそうだが、ようは手抜き」というスタイルにした。

 これは今でもタンブラーで細々と更新しているが、やっぱり重さが違う分、面白味にかける。


 今回改めて前のブログを色々と見てみたが、よくもまあこれだけ色々とやってみたもんだ、それだけやはり随分と暇だったのだなぁ、と我ながら感心した。

 まぁ、こうして今もこのブログを書いているわけだから、暇に変わりはないのだが、個人的には中でもやはり最初の『デザインこねこの社員食堂』を書いていた時期が、一番苦しくも希望に燃えていた時代だったので、一番思い入れもあり懐かしい。

 その当時作った料理の写真や記事などを読むと、色々な事を思い出して来て、「あぁ、あの頃のような時の事を、『人生の一つの黄金時代』というのだろうなぁ」などと思い、我が人生にもそういう時があったのだと少しうれしくなってしまった。

 ああいう気ままなごはん日記をいつかもう一度書いてみたいなと思ったりもしたが、あの頃よりは確実に忙しくなり、日々追われるように生活している今書いたら、一体どうなってしまうやら。



 さて、そんなこんなで、実はこのブログも、今回ではや三十回目である。

 第一回は去年の十二月十八日とあった。

 ちゃんと更新出来るか自身がなかったので、いつでもやめられるように、世間の師走の騒乱のさなかに誰にも告知せずにコッソリと始めた。

 おかげさまで、そんな心配も一段落し、週に一回毎週火曜日に、どんなに更新の時間が遅くなっても、約七ヶ月間一応はまだ一度も落とさずに続けられている。

 引っ越しを機に始めたこのブログは、内容に関しては特にテーマもなく始めた。決めたのは、今までのように写真やイラストには頼らず、文章のみにして、縦書きにするということだけだった。

 写真や、イラストなしで毎週足を運んでくれる人がいるかは賭けだったが、一度やってみたかったのだ。おかげさまで、今の所約五人ほどは読者はいるような気配があるので、安心している。

  何のテーマもなく続けて来たこのブログだが三十回目をむかえるにあたり、最近少し思う所がでて来た。

 それは、読んでくれている人(またはうっかり読んでしまった人含む)の人生に、とりとめのない時間を提供できたらいいな、ということである。

 現代の忙しい高度情報化社会の中で疲れた時に、たまには人生に全く意味のない、面白くもつまらなくもない、読み終わったあとに一体何の話を読んだのかも思い出せないくらいとりとめのないような話で、頭をからっぽにリセットしていただけたら、それは一服の清涼剤のような…、言い過ぎか。

 ともあれ、今日で三十回。読みに来ていただいた方、ありがとうございます。もちろん、疲れてない時にもお待ちしています。

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by nagamineshunya | 2013-07-09 12:29 | 箱根板橋日記