『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第31回 「墓マイラーの独白」 2013年7月16日

 先週の日曜は、お墓参りに行っていた。

 おじいちゃんと、妻のお母さんと、妻と私の四人が基本的なレギュラーチームで、これにたまに妻の弟夫婦が加わる。

 お墓は、山奥の市営墓地にあって、私の運転するおじいちゃんの車に乗ってみんなでそこへ向かう。

 ややこしいので、先に説明しておくが、ここで登場しているおじいちゃんは実は血縁関係にはない。

 戦後、若い頃に妻の祖父が経営している鉄工所に出入りしていた機械技師だったところを、気に入られスカウトされて入社して来たのであった。

 つまり、本当の祖父にスカウトされたおじいちゃんで、血縁はないのだが、その後公私ともに妻の家と強いつながりで結ばれ、妻のお母さんなどはこのおじいちゃん夫婦に面倒を見てもらっていた事があるほどらしい。

 そんこともあり、今でも毎週日曜の買出しと、年四回のお墓参りは家族の行事としてこの四人で常に行っている。

 話を戻すが、墓地には妻の祖父のお墓と、このおじいちゃんの家のお墓と二つある。

 いつもくるまを止める所から、山の傾斜を下るほうに妻の祖父の方のお墓、長い階段を登る方におじいちゃんのお墓がある。相模湾が一望出来る、素晴らしい眺望だ。

 実は、このおじいちゃんには跡取りがない。

 数年前、私と妻がまだ結婚したての時にその事を相談された。

 おじいちゃんが、私の妻に自分のお墓の面倒を見てほしいと言ってるという事だった。それならばと、おじいちゃんのお墓はうちで面倒を見る事にして、市役所への手続きを済ませた。

 だから、妻の祖父のお墓は、妻の弟のお墓だが、おじいちゃんのお墓はうちのお墓でもあるのだ。

 
 それにしても、日本人はお墓参りが好きだ。

 お墓参りをする人が減ったとは言うものの、まだまだみんなせっせとお墓の掃除をしている。

 沖縄などだと、そのあとみんなでお墓の前にゴザを敷いて、バーバキューやらカラオケやらでひとしきりどんちゃん騒ぎをして、ご先祖様と楽しむそうだ。なかなかいい話なのだ。

 私自身は、妻と結婚するまで、あまりお墓参りをした事がなかった。

 最初はどうすればいいのかもわからずに、見よう見まねで石をこすっているような状態だったが、今では年四回のヘビーマイラーなので、大分自信もついて来た。

 そして、次第にその良さもわかって来た。

 お墓参りというのは実は自分のために行っている気がするのだ。

 季節ごとに自分の生活を振り返り、戒め、目標を定める儀式なのだ。

 と言っても、ぼくの場合「また最近飲み過ぎているな」とか、「とにかく健康だからいいか」とか、「この間あんな事でまた怒ってしまった」とかひとしきり反省することばかりが心に浮かんで来る。

 それでも、そのあと、「よし、次のお墓参りにはちゃんと報告出来るようにがんばろう」と、決めることができる。それが気持ちいいのだ。


 多分、お墓参りに来る人々は少なからず私のようにご先祖の前で手を合わせ目をつむり、心の中でまさに独りで反省をしているのではないだろうか。

 そして、このように大人が自然と素直に普段の反省を出来る空間というのは中々ないのであって、それこそがお墓参りの醍醐味なのではないかと、私は思うのだ。

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by nagamineshunya | 2013-07-16 17:48 | 箱根板橋日記