『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第48回 「人間の惑星」 2013年11月12日

 今朝方、うちの隣の家に猿が出たそうだ。

 お化けじゃないんだから、出たという言い方もおかしいが、ようは朝方お隣のベランダに猿がやってきて何やら暴れていたらしい。

 僕が住んでいるのは、神奈川県小田原市の板橋というところで、車でのろのろと10分も行けば箱根湯本という、いわば箱根の麓にある古くて小さな町である。

 事務所兼自宅として住んでいる貸家がある住宅地は山に囲まれていて、この山に猿がいる。

 そして夏が終わり、だんだん寒くなってくると、この山から住宅地に猿がどんどん下りてくるのだ。

 僕も去年の今頃、引っ越してすぐの時に道で遭遇して以来何度も見ている。

 最初見たときは野良犬かと思ったら、猿だったのだ。

 お寺の境内、塀の上、白昼堂々八百屋からバナナの袋を口でくわえて出てきたのを目撃した事もある。

 大体十頭くらいの家族のような群れで移動していて、ひと家族に一匹ボス猿の様なやつがいて、やはりその家族の長のように油断無くあたりに睨みを利かしている。

 妻が今朝となりのおばあちゃんから仕入れてきた情報によると、猿の出現率が上がる時間帯は朝方、さらに雨の次の日が多いらしい。

 近所の老夫婦の家には、窓を開けて入ってきて仏壇に備えてあった果物を食べてしまったそうで、猿というのは一度出来た事は覚えていて、その後何度もくるようになってしまったらしい。

 人間ならとっくに捕まっているが、なんせ相手は猿だ。

 老夫婦では太刀打ちも出来ず、そのあたりの事も猿はわかっているらしくあつかましく何度もやってくるのだそうだ。

 引っ越してきてすぐのときに、窓の鍵を開けてると、猿が入ってきて勝手にこたつに入って出て行かないから、戸締まりをきちんとした方がいいと、半ば冗談のような事を近所のおばあさんに忠告されたが、今思うとどうやらこれも尾ひれがついた話半分の類いではなく、どなたかの体験談のようである。



 そういえば思い出したが、先日回覧板がまわってきて、それを見た妻が笑って教えてくれたのだが、自治会で板橋の住民は今後猿と断固タタカッていくということが決まったらしい。

 いわく、今までは猿に対してあいまいで消極的な対処をしてきたが、今後はそうはいかないから猿よ覚悟しておけということらしい。

 回覧板を見たときは笑っていたのだが、どうやら板橋住民と猿とのタタカイの狼煙はすでにあがっていたようだ。



 こういう野生動物に、冷たい仕打ちをするのは一見人間の勝手でひどいことのように見えるかもしれないが、実は一つの地域で人間と野生動物が縄張りを分けて共生するためには、野生動物たちにとって大切な事なのだ。

 なぜなら、あまりに人間が弱そうに見えるからといって人間の縄張りに入ってはいけないと言う事をわからせなければ、結果的に人間の社会の決まりとしてその動物は害獣ということになり、人間に殺されることになるからだ。

 人間の勝手な理屈に聞こえるが、まったくその通りで、そのような凶暴な人間に近寄らないように動物たちに教えてあげるという、まるで二重人格のようなことが人間の社会にはいっぱいあるのだ。

 だから、猿たちにとっては勝手でひどいことに変わりはないけど、これも弱肉強食の一つのカタチなので、しょうがないと思うのだ。

 

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by nagamineshunya | 2013-11-12 23:31 | 箱根板橋日記