『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第50回 「赤ちゃん島」 2013年11月26日

 先週、ネタに困りながらもひーこらとやっとの思いでこのブログを書き上げ、やれやれとビールを飲みながらテレビを見ていたら、日本に新しい島が誕生したとやっていて、ずいぶん悔しい思いをした。

 もう少し早く知っていればネタに困らなかったのに、もう!というセコイ後悔だが、「あぁ!」という情けない声とともに、本気でひざを叩いてしまった。



 というわけで、今週はその島のはなし。

 鮮度はないけど、もったいないじゃない、せっかくいいネタなんだから。

 
 まず、肝心な場所だが、どこにできたかというと、あの小笠原諸島にできたらしい。

 結構メジャーどころである。

 海底火山の噴火によってできたらしいが、動画を見ると火口からすごい勢いで岩石がボンボン飛び出てきて、なかなか見ごたえがある。

 直径は200メートルほどで、まだ今のままだと波に削られると消えてしまう可能性もあるらしいのだが、このままどんどん溶岩が流出しつづけて固まってくればなんとかなるようだ。

 小笠原周辺でこうして海底火山が隆起して島になったのは、約40年ぶりのことだそうだ。

 海抜は20メートルらしい。

 直径200メートル、海抜20メートルでも島。

 ぼくの通っていた小学校の校庭のトラックが一周200メートルで、プールの長さが25メートルだったから、まあ小学校を使えば大体の大きさのイメージがつかめる程度の島ということである。

 小さい。

 ちなみに話題の尖閣諸島には、飛瀬(とびせ)という島があり、高さは3メートルの岩礁らしい。

 もっと小さいし、岩礁でも島と言ってしまっていいのか。

 同じく尖閣諸島にある、沖ノ北岩は高さ24メートルの岩、沖の南岩は高さ5メートルの岩らしい。

 岩である。

 なんだか島の世界というのは、ずいぶんと機会均等で、公平平等な社会のようだ。

 島の定義を調べてみた。

 すると、国連海洋法条約というものの第121条で、「自然に形成された陸地であること」、「水に囲まれていること」、「高潮時に水没しないこと」の3つの条件を満たすものを「島」とすると、そこでは定義しているらしい。

 なるほど。

 小さくてもずっと水没しなければ、岩礁だろうが、岩だろうが問題はないようだ。

 だとすると今度気になってくるのは、大きい方はどうなのだろうかということである。

 ようは、島と大陸の境はどこにあるのだろうか、ということである。

 これは、この定義の最初に「自然に形成された陸地であること」とあるように、島も陸であるわけだから理屈上は沖の南岩もオーストラリア大陸も仲間ということになる。

 つまり、みんなパンゲアの息子ということになるのだろう。

 というか、パンゲアだって島ということになるのだ。

 うーむ、深いぞ、島。

 そういえば、海面というのもなんとなく平らで一定なイメージだが、本当はかなり高低差のある、でこぼこしたものらしい。

 考えてみたら、地球規模のエネルギーで大きな海流同士がぶつかったり、ヒマラヤの標高よりも深い海溝がある海底の上を何層もの海流が流れたりしているのだからあたりまえなのだ。

 そんなスケールの中で、生まれたばかりの直径200メートル、海抜20メートルの赤ちゃん島は、生き残るために荒波にのまれないよう、いま必死で大声をあげて泣いているのだと思うと、「よーし、よーし、がんばれよ!」などと、さらにちっぽけなおのれのことなど忘れて、応援したくなるのである。



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by nagamineshunya | 2013-11-26 22:02 | 箱根板橋日記