『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


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第68回 「国家予算規模のおはなし」 2014年4月2日

 昨日はエイプリル・フールなので、火曜日だけど休んでみました。

 というのはウソで、初めてやってしまいました。

 スケジュールに時間まで入れていたのに、すっかりこのブログの事を忘れてさっさと仕事を終えてしまいました。

 振り返ってみると、昨日の昼、今夜はお花見をするかという相談を妻としていて、少し浮かれていたようです。

 スケジュールには書いてあったものの、昨日の主な打ち合わせも終わり、たまっている仕事もちょうど谷間のようになっていて、何となく今日はこのまま定時で終われると思い込んでしまっていたのです。

 結局は中々思いつきで夜桜見物に花見で一杯とはいかなかったのですが、その時点ですでにこのブログの事は忘却の彼方に消え去っていました。

 ほんとに、ごめんなさい。



 さて、今日は子育て世帯臨時特例給付金についてです。

 この話は急に表に出て来た感がありますが、実際は増税が決まったあと、去年の12月に決まったものです。

 では何のためのものか。

 何となくこういうのがあると増税のタイミングでの消費の冷え込みを緩和する気がするよね的な、一見なんとなく「いいニオイ」がします。

 というか、厚生労働省のホームページを見ると、本当に増税の影響の緩和のためだそうです。

 それと、子育て世帯の消費の下支えとあります。



 実は、ぼくはこの手の政策が大嫌いです。

 ついでに、批判させてもらうと、この手の政策は、まずなにをもってこれが必要と決まったかわからないという点が、政策としてアウトです。

 だから理由は「緩和」だよというかもしれませんが、今回の手当の金額は子ども1人あたり1万円です。

 いわゆるバラマキですから、生活保護の手当をもらっている世帯はもらえませんので、主な対象は一般的生活をしている子どものいる家庭といって間違いないと思います。 

 現在の日本の出生率は約1.4人ですから、大体一世帯あたり1万円の給付という家庭が多いと思います。



 さて、ではこういう一般的な家庭の生活で、国から現金1万円を1回もらってなにかが変わるのでしょうか。

 たぶん、うれしいだけです。

 10%への増税も控えてると言われているのに、今回増税されても今まで通り、いや、もっと消費が出来るようになりました、となるでしょうか。

 何となく、子どもの為に貯金をするか買い物をするか、もしくはパーッと外食するかという方がほとんどじゃないかと思います。

 といったって、何度も言いますが1万円です。

 たいした事は出来ません。



 大体1万円なんて、例えば日本の平均年収をざっくり400万円ですから、今まで月に約30万円消費してるとしたら、消費税5%時で31万5千円、それが8%になれば32万4千円で、9千円の消費税増ですから、約ひと月分の負担緩和にしかなりませんし、下支えなんてしてもらう前に消えてなくなります。

 ましてや、原資はもちろん税金です。

 消費「税」を値上げして、集めておいた「税」を約1200億円以上バラまいて、建前は「負担緩和」とか「下支え」をするとか言いながらも、それはつまり短絡的な消費を促している。

 こういう数字の動かし方は、おそらく帳尻合わせのための無駄遣いです。

 つまり、数字上で景気回復の兆しが見て取れるような結果を作り出すための動かし方だと思います。

 この事業では、事務費が約200億かかっていますが、これもこの事業による経済効果として算出された数字がコスト以上であれば、もちろん問題視されないでしょう。

 なぜこんな事をするかというと、日本人の特徴として、何となくニュースや新聞で見た数字でプラスだマイナスだと判断して短期で一喜一憂するところがあるからだと思います。

 そして、悲しいかな日本の政治も世界や国の未来を見据えた長期の政策ではなく、劇的な短期一喜一憂型ですので、結果を出したと国民に思ってもらうにはその方が都合がいいのです。

 しかし、これは経済も経営も一緒ですが、数字が動いたこと自体には何の価値もありません。

 大切なのはその中身で、その数字の意味をもって判断する事が大切なのです。



 僕は、子どもはいませんが、この手の政策には反対だから前の個人定額給付金ももらってません。
 
 あの時もたしか一人あたり約1万円ぐらいだった思います。

 ちなみにその時の予算は約2兆円です。

 どうです、2兆円使ったって、アクションを起こす個人の段階では1万円ですよ。

 1万円でなにが変わりますか。

 
 もしですが、仮に個人定額給付金の予算を200兆円にできれば、僕は景気が良くなると思います。
 
 単純にひとり頭100万円ですから、独身なら起業も考えられますし、夫婦は200万円あれば子どもを作ろうと思うかもしれませんし、もっと家族が多ければ家を建てたりもできますし、もちろん借金の悩みも解決するかもしれません。

 つまり、やっと人生を変えられる金額だからです。

 しかし、それは日本の年間の国家予算規模のおはなしですが。
 
 
 

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by nagamineshunya | 2014-04-02 19:57 | 箱根板橋日記