『箱根板橋日記』毎週火曜更新|長嶺 俊也 Nagamine, Shunya デザイナー 1979年生まれ         


by nagamineshunya

プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る

S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

最新の記事

 第70回 「さて、最終回。..
at 2014-04-15 20:04
第69回 「無印家電と男と昭..
at 2014-04-08 20:31
第68回 「国家予算規模のお..
at 2014-04-02 19:57
第67回 「お墓のデザイン」..
at 2014-03-25 18:25
第66回 「お墓参り教のスス..
at 2014-03-18 21:13

カテゴリ

全体
箱根板橋日記
未分類

関連

以前の記事

2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月

フォロー中のブログ

ニューヨークの遊び方
パリときどきバブー  f...
ばーさんがじーさんに作る食卓
ベルリン中央駅
フィレンツェ田舎生活便り2
犬とご飯と雑貨。
勇気リン凜

最新のトラックバック

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

外部リンク

ファン

画像一覧

<   2013年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧

第37回 「メモ メモ メモ」 2013年8月27日

 ここのところ仕事に終われ、火曜日更新のブログなのに、火曜日の夜十一時に更新なんて体たらく事が続いていた。

 自分でそんな時間にあげておいてなんだが、はっきり言ってその時間に書くのはツラい。

 一日の仕事が終わり体力的に疲れているし、精神的にビール方面に向かっているし、脳味噌も出がらしのようになっていてまるでネタが出てこない。

 そこで、この一週間は気にとまったことを、メールを使ってちゃんとメモするようにしていた。

 あ、時間帯を改善すればいけなかったのだと根本的なズレに今気付いたが、まあいいや。しょうがない。

 とにかく今日はメモがあるから心強いのだ。

 それでは、一応時間軸に沿って順に進めてみたいと思う。

 まず、「太陽光、報徳エナジー」。

 これは小田原に「ほうとくエネルギー」という自然エネルギーを使って発電する会社があって、そこで太陽光発電とクーラーがパックになったやつとかを作ってくれないだろうかと思った時のメモ。

 カンタンな窓枠はめ込み型クーラーで、電力は付属の太陽光発電のパネルだけでまかなってしまう。設置がカンタンで、さらにレンタルで月2,000円位だったら最高。いや、5,000円でもいいな。名づけて「太陽光発電パネル一体式窓枠クーラー」。そのままか。先週はあまりの暑さにこんな事ばかり考えていた。だって仕事場にクーラーないんだもん。

 次は、「煙 風立ちぬ バカ 社会的団体価値なし」というやつ。どうも、あとで見ると怒り方があからさまで恥ずかしい。日本男児として、こういうのはまずい。

 これは例のジブリの新作「風立ちぬ」に喫煙シーンが多すぎるとNPO法人・日本禁煙学会が苦言を呈したというニュースにからんでのメモ。
 
 僕は天の邪鬼なので、この話題の映画はまだ見てないけどこの話しには呆れた。関係ないだろ。何をえらそうに。学会だったら勝手に絡んでいいとでも思ってるんだろうか。バカめ。

 僕はこの手のインケンチクチクイイツケ団体が大嫌いである。人の作品にわけのわからないケチつけるんだから殴られる覚悟あんだろうな!と思いますね。

 学会にはわからないと思うけど、表現者にとって作品というのはとーっても苦労して作ったすごく大事なものなのである。

 だからこういう通り魔みたいな理不尽なクレームで刺されているのを見ると無性に気の毒になる。この学会とやらの人間は、風立ちぬの制作スタッフの気持ちを考えた事があるんだろうか。
 
 大体この学会は、常に映画見てこの映画は煙草のシーンが多すぎですねとかいちいち数えてるんだろうか。検閲気取りのアホめ。そんな暇があったら、禁煙映画の一本でも作って堂々と勝負しろい!

 次。「缶詰温めサービス、おかんのやつで」。

 これはテレビで見たんだけど、角打ち(酒屋で立ち呑みすること)のカウンターの中で、缶詰を御燗をつけるやつで少し温めて出していたのを見て、すかさずメモ。温まるのを目の前で待つのはなんだか楽しいし、単純にうまそうだし、これなら人件費や在庫のロスなども削減出来てなかなか賢い。将来居酒屋をやるような事になったら、ぜひ実践して見たいアイデアだ。

 次は、「伊丹十三と浅井しんぺいは飲み屋でどこに座るかを何時間も議論していた。」。

 これは伊丹十三特集のテレビを斜め見していた時のメモ。こういうの、ザ・昭和と言った感じでたまらなく好きなのだ。ちなみに伊丹十三はもともと伊丹「一三」という名で、自分のマイナスをプラスに変えるために「十三」と改名したというのを初めて知った。これもいかにも昭和っぽい。というか、こういうの大体昭和時代にやられつくしてしまってるのがずるい。

 「だまされるものがいなければよい」。

 これは同じ番組の中での伊丹十三のお父さんの言葉。

 お父さんは有名な映画監督で伊丹万作。これは、「先の大戦では騙されたと巷で言うものが多いが、そもそも騙されるものがいなければいいのだ」というような意味だったと思う。いまの原発事故の問題にそのままダブり、メモ。 

 最後は、「客がいるのにかたづけんな。ブラシ、ベッドボトルスタッフ、スプレー」。

 これは飲み屋でのひとコマ。

 ラストオーダーが済むとイスやらテーブルを猛烈に片付けだしたのに呆れてメモ。キッチンのスタッフが外に出て来てバックヤードからペットボトル持ち出して隅とは言えフロアで飲みだしたり、居酒屋というには値段も面構えも高級な店だったので呆れてしまった。お里が知れる。

 この閉店間近の片付け問題の中で最悪なのは、となりのテーブルを消毒かなんかのスプレーでシュッシュッとやって拭く奴で、あーいうのはなにを考えてるんでしょうかね?

 まぁ、もう閉店なんだから早く帰れ!という、昔の本屋の立ち読みにーちゃん撃退ホコリたたき攻撃みたいな、閉店居酒屋居座りおじさん防止の消毒スプレーシュッシュ攻撃という、いわば暗黙の「合図」なのかもしれないけど。おじさんはそれくらいやられないと気付かないもんなぁ。

[PR]
by nagamineshunya | 2013-08-27 19:34 | 箱根板橋日記

第36回 「東日本するっとはがせるシール推進委員会」 2013年8月20日

 先週、引っ越したことを少し話したが、この間引っ越してから見かけなかったシュレッダーを最近二階の奥の部屋の押し入れで見つけた。

 多分引っ越しのお兄さんがこんな所にしまっちゃったんだろうけど、見つけた時に久しぶりだったからあることに気がついた。

 買った時に貼ってあったシールが、まだそのままなのだ。


 僕は、こういうのが子どもの頃から異常に許せない。

 いつも買って来たらすぐにはがしてしまう。

 大体、その商品自体のデザインの邪魔もしているし、第一何と言っても意味がない。

 いい機会なので、どれくらい意味がないのか、このシュレッダーのシールで検証してみたい。


 まず、この二階の押し入れから発見された現役のシュレッダーに貼られている、ブルーのシールには白字でこう書いてあった。

 「同時細断A4コピー用紙8枚」

 はい、機体の紙の投入口に書いてあるからわかってます。

 「CD・DVD・カード類 細断OK!」とある。

 これもそれ用の投入口に書いてあるからわかっている。もっと言わしてもらうと、だから買ったのだ。

 さらにその下には丸で囲って「静音タイプ」とある。

 これももうずっと使ってるからわかってるのだ。それに、言うほど静音じゃないぞ。


 ね、意味ないでしょ。やはりこういうシールは店頭に並んでいる時に客にアピールするための物で、一旦買って来て使い始めたらまったく無用のとんちんかんでうるさいだけの張り紙なのだ。

 だから、買って来たらすみやかにはがし、製品本来の生まれたままの姿に戻して上げるべきなのだ。


 この手のシールでも、するっとキレイにはがせるシールならまだいいが、中には白いのが残ったり、糊だけくっついてとれなかったり、まさかこのシールをはがすなんて夢にも思いませんでした、とでも言うのか、え?どうなんだ!ってほど強固なやつもあって、こうなると僕はそのメーカーの扱いをイッキに最低ランクまで下げる。

 「気の使えないメーカーだ。こんなことでは、きっと客のこと等何も考えずに商品を作っているに違いない。うん、きっとそうだ。」とかなり、すばやくあっさり判断してしまう。

 大体、商品というのは最終的には客のものなのである。それを、何を勝手にシールカスで汚しているのだ。

  だから全メーカーの担当者は、たかがシールと安易にコストダウンせずに、今こそもう一度顧客第一に立ち返り、自社のホスピタリティを見直す一歩として、多少割高でもするっとカンタンにはがせるシールに全て変えるべきなのでありますな。

[PR]
by nagamineshunya | 2013-08-20 22:50 | 箱根板橋日記

第35回 「ほんとうの風の民」 2013年8月13日

 あぢい。あづい。あぬい。

 今年の夏の野郎はとにかくイキナリに乱暴にメタ糞に容赦なくキッチリ玉をとりにきやがった

 あっ、すみません。冒頭からいきなり言葉が乱れてしまいました。

 でもよぉ、こんだけ暑いとそりゃ言葉も頭も乱れちゃうわよ。もう、やってられないわよ。


 ここの所で事務所兼住居の引っ越をした。

 引っ越した先の事務所スペースは、二階の三部屋をつなげて使うことにした。

 立地は角地ではないのだが、隣が割と広い駐車場に面していて、裏には平屋が並んでいるので二階の高さになると三方がひらけている。

 窓もその三面全てにあって風通しはすこぶるいいのだが、いわゆる三面採光ですこぶる日当りもいい。まぁ、つまりすこぶる暑いのよ。

 しかも二階にはエアコンがない。なぜだ。

 家の前には、箱根からの綺麗な水が流れる用水路があるので、外の風は涼しいのだが室内はもうダメ。狭くて天井の低い部屋にパソコン二台と大型複合機に人間二人が入ったら、窓から入って来てくれるそんなカワイイそよ風ちゃんなんてまったく太刀打ちできず、まさにどこ吹く風。

 そんな状況で扇風機なんかまわしても、熱風の固まりがぶつかってくるだけで、不快以外の何ものでもないのだ。

 
 毎年この時期になると思い出すのは、妻と新婚旅行で行ったベトナムの夜である。

 まぁ、新婚旅行は大体妻と行くもんか。

 ベトナムは湿度100%という、にわかに理屈では理解出来ないような数値(だってそれってもう水ってことじゃないんですか?)の湿度で、日射しも強いし、気温も高いし、モーヨーヤッテランネーヨ気候なのである。

 そんな中でも女たちはまだ元気に働いているが、男たちはダメ。

 家と家の隙間の暗がりで何か動いたなと思ったら、若い男がじっと座ってたりする。

 ようは日中は暑くて何もする気にならず、そういう少しでも涼しいところでじっとうずくまっていたりするだけなのだ。

 まあ、現代のベトナムの社会をになう労働力である若者たちはベトナム戦争の影響で幼少期に栄養が足らず少なからず発育に支障があり、いまだに身体が弱い人が多いという理由もあるのだと、コーディネーターが教えてくれた。

 しかし、そうでなくてもこれだけ暑いと何もする気にならない。暗がりでじっとしている気もよくわかる。僕も出来ればそんな自分だけの"穴場"を見つけたいものだ、と思った。

 しかし、あーいう人は日がな一日あーしていて、一体どうやって生活しているのだろうかという根本的な疑問が残ったが、まあ本当に生活とか、夢とか、物欲とか一切合切あらゆることがどうでも良くなるくらいの暑さと湿気なので、たぶん国全体がそういう人でも生きていけるようなシステムになっているのであろう。

 では、そんなところに住むベトナム人たちがただ毎日暑さに蹂躙された生活を送っているかというと、そうではない。

 彼らは日が暮れるとやおら原付バイクにまたがり、一晩中街をぐるぐるとまわり続ける。

 これは国民全員が暴走族というわけではなく、夜になっても暑い、しかし日射しはないのでバイクに乗って走り回っていればいくらかましだということなのだ。

 カンタンに言えば風の代わりに自分が動いて涼をとるという、極めてポジティブかつ積極的な国民なのだ。

 科学技術によって機械で風を作り出すことよりも、自らが風になることを選んだ、彼らこそまさに現代の「風の民」なのであった。 

[PR]
by nagamineshunya | 2013-08-13 21:30 | 箱根板橋日記

第34回 「熱海メモ」 2013年8月6日

 昨日は夜からイラストレーターの渡辺さんに会いに熱海に向かった。

夜の九時前に熱海駅に着くと、駅のホームから大きな花火が見えた。

ちょうどクライマックスというところだったようで、たたみかけるような見事な花火だったが、駅の構内に入るとうるさいだけで、花火というのは音だけだと大変迷惑なものだなと、まったく人には言えないくらいバカなことをカクニンした。

細い急な階段を登って、待ち合わせの「マリリン」という喫茶店とスナックの間のような店に入ると、すでに渡辺さんがいらっしゃって、笑顔でレモンサワーを飲んでいた。

話しは、渡辺さんの描いた絵のポストカードをつくるというもので、それ自体は初めての仕事ではなくお互い要領がわかっているので、いくつかの新しい絵を追加するという確認をして、三十分ぐらいで打ち合わせは終わった。

渡辺さんは、ガンダムやマジンガーZなどのイラストを手がけたすごい方で、七十も半ばを迎えた今も、熱海に拠点を移して制作を続けている。

始まりはちょうど三年くらい前に、熱海での個展のハガキを画材屋さんからの紹介でデザインこねこで作らせて頂き、以来ずっとお付き合いをさせていただいている。

ひょうひょうとした気さくな方で、よく飲んで、よく喋る。とにかく元気なのだ。

打ち合わせが終わったところで、近くの居酒屋ひろみに河岸を変えて本格的に飲む体勢に入った。

渡辺さんの話はいつもためになるのだが、酒もすごく飲むので次の日忘れてしまって何度か悔しい思いをしたので、最近はスマホを使ってメールでどんどんメモを送るようにしている。

そういうメモが結構面白いので、試しに昨日のメモをいくつか紹介したいと思う。

例えば、まず「江ノ島がっかり、白浜オーストラリア」というのがあった。

これは、この間白浜に旅行に行ったという渡辺さんが仕入れてきた、南紀白浜のあの真っ白な砂は実はオーストラリアからタンカーで運んでくるという話と、僕のように東京の山奥で育った人間は、大抵初めて見る海が江ノ島の海で、そのあまりに茶色く透明度2ミリくらいの水の色にがっかりするという話についてのメモである。

白浜の砂がオーストラリア産かどうかは、今の時代ネットで調べればすぐにわかるのだろうが、ここではその時の臨場感を大事にするためにあえて調べずに紹介することにした。なので、間違っていても文句など言ってこないように。

この話の時に、ひろみのマスターが熱海の砂は、その昔千葉から持ってきていたと言っていたが、もちろんこれも定かではない。第一、こっちはその必要性すらわからないが、まぁ、ぜひ臨場感を味わって欲しいので、こちらもあえて記録しておく。

そのすぐ後にあるのは、「プライドはおもてにだしちゃいけない」というメモ。

これはさらっと渡辺さんの話に出てきたのだが、かっこよすぎるのでこれ以上はふれない。

昨日のメモの中で一番唸ったのは、「人間は用意周到に生きるだけ」というメモで、この話のニュアンスは我がウマしか脳味噌ではうまく説明ができないのだが、みんななんとなくわかるよね。

人間は絶対死ぬということを、我が身や周りの人間の事として受け入れて、「用意周到に生きる」ということが、果たして自分に出来る時がくるのだろうかと、ボーゼンと唸ってしまった夜であった。

[PR]
by nagamineshunya | 2013-08-06 21:18 | 箱根板橋日記